組織発酵学が目指すもの

Brew(ブリュー)株式会社代表の原佳弘(はらよしひろ) と申します。

私は、ここ20年近く、企業の人材育成のお手伝いをして参りました。そこでは、新人の導入研修から、管理職の育成、
さらに組織のエンゲージメントを高めるような取り組みから、新商品開発のプロジェクトまで、多数の現場がありました。

人材育成の現場は、人の育成だからこそ多様な成長課題があり、多様な育成方法や寄り添い方がありました。こういった現場の環境=ミクロの環境とともに、世の中の流れ、この国の置かれた状況などのマクロ視点も、人材育成には切っても切り離せないものでした。

そのマクロ視点で言われ続けていたことは、この国の少子高齢化や、グローバル化、IT化などの「環境変化への対応」でした。環境変化に対応していくためには、いくつかのポイントがあると思います。

私は、人材面では「しなやかだけど軸の有る人材」がより必要になってくる、と考えております。前例や慣習に囚われない“しなやかさ”。一方、自分や自社はこうだ!こう判断する!という自分軸の“軸が有る”、という相反するような2つの要素です。環境変化をネガティブに捉えたり、今までの習慣にすがることなく、また環境変化に翻弄して右往左往、一喜一憂していくのではなく、自分(自社)としての判断軸(ビジョンやミッション)をしっかり持つ。

こうした”しなやか“だけど”軸のある“人材、を育成したい、との想いで「組織発酵学」を開発いたしました。
VUCA時代、ニューノーマル時代に、“しなやかだけど軸の有る人材”がより一層求められると確信しています。