「発酵中!」に込められた無限の可能性 ~脱力・学び中・未来感

12月9日に、初めての講演会、組織発酵学のお披露目会を実施した。

リアルで3名
オンラインで20名ほどが参加してくださいました。


(当日のリアル参加者+弊社スタッフ)

この講演会は、自社なりのいくつかの開催目的がありました。

1つには、80点、60点レベルでも良いから、早く世の中に出して、お客様などのご意見、反応を伺い、改善していこうと

そして、もう1つは、自分のお尻を叩くため・・・
コンテンツの完成をズルズル先延ばしにしないで、一旦締め切りを設定しよう!ということでした。

当初、講演会の実施には、実は後ろ向きでした(苦笑)
だって、まだ出来上がっていないんで・・・
(という言い訳)

しかし、開発をサポートしてくれる方、壁打ちしてくれる方から
「原さん、まだ出来上がってなくていいんです」
「これこそ、発酵中!」
という体現、証明になりますから!
という説得に、妙に納得したのを覚えています。
「そっか発酵学だから、やってみようか!」なんて。。。

組織発酵学の法則の中に、
「”発酵中!”で自分を責めない」
「他人も発酵中!で安易にジャッジしない」
という内容があります。

イノベーション、発展を目指すために、一旦今の状態で諦める、棚上げする、仮置きするような感覚です。より先の、目指すゴールがあるからこそ、そのプロセス、途中経過である状態であっても何も悪びれる必要がなく、逆に今学んでいます、また挑戦します!というプロセスを大事にしましょう、愛でましょう、と。肩に力入れすぎ、緊張状態が続いても、良いものはできませんよ~ というものです。

ぬか床に漬物を入れておくと、腐らずに保存でき、味も良くなっていく、そんなイメージです。
思えば、この組織発酵学、まさに自分自身が「発酵中」でした。
2019年の終わり頃から、自社の事業に対する疑問、課題を抱え、肚の底からの違和感、ムズムズがありました。Brewという社名を付けながら、Brewらしいサービスやコンセプトでの事業を行っていなかった「発酵前」の段階がありました。

お客様や知人友人、講師仲間、コーチングを施してくださる方との対話、セッションからにじみ出てくる、何かできそうな感覚だけはありながら、何をしたら良いのか・・・手がつけられていない状況でした。まさに、発酵が起こる前の、じわじわ、ムズムズしていた状態でした。

そういった発酵前の状態から、2020年に入って、組織発酵学をやっていこう!と決めたら、自分自身の変化が起こったこと、これが一番の「発酵プロセスの体験、体現」にありました。

どいうことかというと、自分はつい最近まで、自分自身の弱さ、欠点、未熟さを盾にして、自分を卑下し、求められていること、やりたいことに向き合わない生き方をしてきたように思います。自己肯定力が低く、どこか遠慮しがち、得意分野や実績がないと後ろに回りたがる傾向がありました。(それが前述した、Brewらしいことから目を背けてきた一因と思っています)

しかし、様々な教えや経験を通じて、自己課題や欠点への向き合い方、捉え方を徐々に少しずつ変えて行くことが出来たのです。この変容プロセスこそが、組織発酵学の「発酵中!」だと自覚できたのです。「未熟であっても進化していけば、いいのだ」=「発酵中!」へとつながったのでした。

そして、こういった自分が苦しんだ課題についても「他の人も同じ様に苦しんでいる、悩んでいる人がいるはず」として編纂していったのが「組織発酵学」なのです。自分が身を持って体験したこと、これはスキルや知識というレベルを超えてお伝えしていきたい、そう感じたのです。【詳しくは、別の記事の開発動機をご参照ください】​

この「発酵中!」の考え方には、無限の可能性を感じています。
1つは、「発酵中!」の今は、ゴールに向かう途中段階である、と仮置きできることで、”今を正しく認めること”、”そこで脱力して”、”さらなるエネルギーを蓄える事ができる”こと。武道における、ぬき、ため、流れのように、発酵中!とすることで、勢いとエネルギーを創り出すことができるのではないか、と。

また、「発酵中!」と仮置する事によって、限界や目に見えるゴールに安易に行かずに、青天井の成長や何か想定以上の事をを成し遂げることにさえ結び付けられるイメージ、湧きませんか?勢い、エネルギーを感じませんか?だって、限界はいつだって、自分が決めるものだから。「発酵中!」と仮置きしておけば、その先には可能性はドンドンいつでも拡げていけるはずですから。

なので、講演会をまずはやってみて良かった。
組織発酵学自体も「発酵中!」
開発者である私も「発酵中!」
2021年もまだまだブクブクしていきますよ!